HID-LabsではFinalmouse Starlight-12のカスタムを受け付けております。
多くのお客様からご相談やご依頼、お問い合わせをいただいておりますので注意点を含めましてご案内させていただきます。
メーカーサポートが有効な場合にはカスタム依頼の前にメーカーや代理店サポートへお問い合わせすることをお勧めします。
マウス自体の不具合について(追記2022/4/9, 5/23)
FinalmouseのDiscordサーバーでファームウェア更新の案内がされています。
1.2.0でスクロール周りの修正、1.2.5でクリックデバウンスタイムの修正が入っています。
1.2.6で更なるスクロール周りの修正が入っています。[5/23追記]適用すればチャタリングおよびホイール誤動作は防げると思います。
ホイールやスイッチの感触を変えたい場合にカスタム依頼を頂くのがよろしいかと存じます。
→1.2.6でもチャタリングおよびホイール誤動作の報告を受けています。
HID-Labsではファームウェアアップデート方法をご案内しておりませんので詳細はご自身でお調べください。
対応可能メニュー
※記載されている金額はすべて税抜きで別途消費税がかかります。
※往復送料はお客様負担となります。
※別途、着手手数料2,000円(23年9月値下げ⇒1,700円)と技術料300円(12/1値上げ⇒800円)が必要になります。
ロータリーエンコーダーの交換
HID-Labsで確認しているロットでは、中国TTC社のロータリーエンコーダーが使用されています。
回転時のカリカリとした感触が弱く、不安定な位置で静止してしまうと誤動作が生じることがあります。
(上方向の回転なのに下スクロールが生じる等の誤作動)
日本メーカーALPS社(日本工場とは限らない)の部品に交換することで、カリカリとした感触を強め、静止時の安定、誤動作の削減を期待することができます。(100%の改善ができるわけではございません。)
ホイールの回転静止位置が中途半端なところで止まらなくなるため、お勧めのメニューです。※一定方向にしかスクロールしていないのに逆方向にスクロールが入る問題はファームウェアで対策されたようです。
エンコーダー交換工賃 1,100円
ALPS社製エンコーダー 160円
スイッチの交換
HID-Labsで確認している限りの一部のPegasus及びPhantomでは中国Kailh社のGM8.0と呼ばれるスイッチが使用されています。
このスイッチは8,000,000回の耐久性を謳われているスイッチではありますが、短い使用期間でもチャタリング(1クリックしかしていないにもかかわらずダブルクリックになってしまう現象)の発生が多く報告されています。
スイッチ交換を行えばチャタリングを一時的に解消できますが、また再発する可能性がございます。
スイッチの交換のみでは根本的な解決が見込めないため、スイッチ自体をお客様で簡単に交換できるようにする「スイッチスワップ化」をご検討ください。
また、スイッチを違うものにすることでクリック感を変えることも可能です。
スイッチ交換工賃(2個まで) 700円
日本製オムロンスイッチ 280円
Kailh GM8.0 1個300円
C&K ZMA030 100円
↓2022/5/4 追記
数多くのご依頼の中で、FW1.2.5に更新してもKailh GM8.0でチャタリングが再発するという報告を何件も受けております。
これは新しく載せ替えたものでも同様で、数か月で再発するとのことです。
そのため、より高信頼性のスイッチをお求めの場合には日本製オムロンのスイッチをご提案しております。
個体誤差が少ないため、かなり高い品質管理のもと製造されていると推測しております。
また、スペックシート上の耐久性は「1,000,000回以上」という表記のため、実際の耐久性はわかりませんが、接点は金メッキのためマウスでも十分な耐久性があると存じます。
日本製オムロンスイッチではステム(スイッチの押す部分)の高さが合わないため、HID-Labsにてステムを交換したものを使用します。
Starlight-12に載せた時の感触
GM8.0ではカチカチという感触なのに対し、ペキペキ/パキパキというような少々変わった感触になります。
GM8.0より柔らかく、少々浅い押し心地となります。
↓2022/7/5 追記
1.2.6ファームウェアに日本製オムロンスイッチを使用していてもチャタリングが発症する事例が報告されました。
右クリックを過度に多用するようなゲームでの使用で発症したものではありますが、ほかのマウスに比べて明らかにチャタリング発症までの期間が短く、未だにファームウェアに問題が残っているのではないかと推測されます。
スイッチスワップ化
スイッチの交換をしても、少しのスイッチの劣化でチャタリングしてしまう事例が何度もあったため、新たにスイッチスワップ化をご提案しています。
Torx(トルクス) 5番のドライバーがあれば簡単にスイッチが交換可能になります。
HID-LabsではWeraのマイクロドライバーをお勧めしております。
OMRON系スイッチではしっかりと固定できますが、スイッチのリード先端が尖っていたり細くなっているタイプでは固定が甘くなるかもしれないため、テープなどでスイッチを補強する必要がある場合がございます。
また、スイッチの種類によってはピンに半田を盛るなどして少し太くする必要があります。
弊社でスイッチスワップ化を頂いたお客様がスイッチ単体購入をされた際にはサービスで実施させていただきます。
スイッチ1か所分につき2,000円
ホイールの偏り修正
無料で実施します。
ホイールの軸に樹脂ワッシャーを挟むことでホイールを左に補正します。
個体によっては左寄りになってしまう場合もありますが、ホイールクリックをした際に右クリック部に干渉することは避けられます。
また、ごく一部個体でホイールクリック感がおかしくなる場合があるため、問題がない場合にのみ実施します。
※傾きの補正は対応しておりません。
材料・工賃無料
注意点
Finalmouse Starlight-12シリーズは国内で「技術基準適合証明」及び「工事設計認証」の取得がされておらず、いわゆる技適マークの無い製品となります。
そのため、電波暗室等の専門設備がない限りは日本国内で通電することができない製品です。
(有線接続を行ったとしても、電波を発しない証明ができないため同様です。)
弊社では通常の有線マウス等ではカスタム完了後に実際にPCに接続を行い動作に問題がないかを検証しておりますが、技適の無いワイヤレスマウスでは通電をせずに簡易検査を行うのみとしております。
簡易検査はテスターでのカスタム箇所の導通チェックのみとなります。
(G Pro X Superlight等の技適マークがある製品でも分解・改造を行うと技適が無効となるため、カスタム後に技適マークを除去しております。)
何か不具合などがあれば内容に応じて可能な限り対応をさせていただきます。
適法となる国外での利用もしくはお客様側での技適マークの取得を前提にカスタム作業を行わせていただき、返送後の製品に関しては当方では一切関知いたしません。
また、高額なマウスとなりますため、弊社瑕疵を含むあらゆるトラブルの補償限度額はカスタムでお支払いいただいた金額の返金が上限となります。
その他
カスタムのお申込みやその他情報は以下のページをご覧ください。
2022年11月末よりカスタム作業を一時休止しております。
ご依頼をご希望の方はあらかじめお申し込みをしてご返信をお待ちください。
再開後にお申し込み順にご返信させていただきます。